横浜美術館で開催中の「プーシキン美術館展」に行って来ました。この展覧会は『フランス絵画の300年』と副題がついていて、フランス絵画の名品66点を展示され、そのうち日本初公開が47点だそうです。一番の見物はポスターの使われているルノワールの「ジャンヌ・サマリーの肖像」。
解説には、こう書かれています。 『人物画を得意とする印象派のルノワールの本領が発揮された本作は、コメディー・フランセーズで活躍した女優ジャンヌ・サマリーの愛らしい肖像画である。彼女の夢見るような表情と響きあうピンクの色調に対し、モデルの顔や胸元、背景などに寒色の筆致を加えて、人物を立体的に形作ろうとする造形的な取り組みがみられる。』
つまりは、このジャンヌ・サマリーがいい女っていうこと(笑)。可愛らしいですね。ジャン=オーギュスト=ドミニク・アングルの「聖杯の前の聖母」も心惹かれましたね。優しい感じはしないのですが、神秘的な美しさがあります。
第1章の古典主義・ロココから第4章のフォーヴィスム、キュビスムまで見応え充分。フランスの革新的なアートに魅せられるロシア人の気持ち、理解できます。開館10時過ぎくらいは長蛇の列ですので、土日は午後の方が良いかもしれませんね。