ブックエンドおいおい、何で今更サイモン&ガーファンクルなんだよ、っていう声も聞こえてきそうですが、久しぶりに聴いてみて、『いいもんは時代を超えていいなあ』という思いを新たにしました。
特に、この1968年発表の4作目「ブックエンド」はホント素晴らしいの一言。僕は最もS&Gらしい最高傑作だと思いますね。「アメリカ」「ミセス・ロビンソン」「冬の散歩道」など有名な曲揃いながら、どれもポール・サイモンの詩が意味深く(含蓄があって)文学的。ココロの琴線に触れる、普遍的な魅力を放っていますよね。僕はやっぱり、このアルバムの中ではやっぱり「アメリカ」が一番好きかなあ。

“煙草を取ってくれ。レインコートに一本残っているはずだ”
“最後の一本は一時間も前にすっちゃったわ”
僕は仕方なく景色を眺め、彼女は雑誌を読んだ。
広い野原の上に月が昇っていた。

“キャッシーどうしたらいいんだろう”
彼女が眠っているのを知りつつ僕は言った。

“虚しくて苦しくてたまらない。それがなぜかわからないんだ”
ニュージャージーターンパイクを走るクルマの数をぼんやり数えていた。
あの人たちもみんなアメリカを捜しにきたんだ。
みんなアメリカを捜しにやってきた。
みんなアメリカを捜しにやってきた。

当時のヒッピームーブメントを漂わせながらも、そこにあるのは人生という旅そのもの。今聴いても(と言うか今だから)グッときますね。あと、「パンキーのジレンマ」も意外と好きです。

ケロッグのコーンフレークになりたいな。
ボウルに浮かんでプカプカ漂いたい。
少しはのんびりしてカッコよく生きるんだ。
時々LAごっこをするレーズンと話をしよう。
奴らのかつらをまじまじと眺めながらね。


う〜ん、POPな曲調に似合わぬシュールさです。ポール・サイモン、天才です(な何を今更っていう感じですが)。

※「けっこう記事が面白いなぁ」「紹介している商品いいね」なんて思いましたら、ワンクリックしてくださいね。
週間ブログランキングバナーブログランキング・にほんブログ村へ